抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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太陽光発電(PV)や風力発電などを組み合わせた分散型エネルギーシステムの重要性は高まっているが,その普及,拡大は燃料価格に依存する。しかし,価格不確実性下での分散型エネルギーシステムの投資リスク評価は十分に行われておらず,事業主の投資意思決定を妨げる一因となっていると考えられる。そこで,本稿では,燃料価格と電力価格が相関をもちつつ不確実に変動する状況下で,コジェネレーションシステム(CGS)と燃料価格変動に依存しない自然変動電源を組み合わせた分散型エネルギーシステムの投資価値を,リアルオプションアブローチを用いて導出し,2変数の不確実変動の大きさ,それらの相関が投資リスクに与える影響を明らかにすることを目的とする。そして,リアルオプションアプローチを用いて,燃料価格と電力価格が相関を持ちながら不確実に変動する場合の投資リスク評価法を提案し,CGSとPVを組み合わせた分散型エネルギーシステムヘの投資問題に適用し,その有効性を示した。その結果,各確率変数の不確実性の大きさだけでなく,価格の比率や相関係数も投資戦略に大きく影響し,以下のような知見が得られた。すなわち,燃料価格と電力価格の不確実性の相関が大きい場合,CGSに大きな容量のPVを加えることで系統電力購入を抑制でき,投資リスクを低減できる。一方,燃料価格と電力価格の不確実性の相関が小さい場合,系統電力購入回避によるリスク低減の効果が小さく,PVは小容量のものが選ばれる。特に2変数の不確実性が非常に大きい場合,小容量のCGSに小容量のPVを加えたシステムは,大容量のCGSに比ベて投資リスクが小さい。