抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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交流電気鉄道では,スコット変圧器で三相交流電力を受電し,上りと下りの二組の単相電力をき電しているが,電車が加減速を頻繁に繰り返すため,二組のき電線で不平衝が生じ,電圧不平衝と電圧変動が大きくなる。この問題を解決するために,α相およびβ相にそれぞれ単相インバータを接続し,各インバータの直流側を接続した不平衡補償装置が提案されている。しかし,高調波電流の補償が行われていないため電源電流には高調波電流が残存している。これに対し,3レグインバータを用いた鉄道用アクティブパワーラインコンディショナが提案されている。これは,3レグを有する三相インバータを用いた点に特長があり,無効電流,高調波電流および有効電流の不平衝分が補償されるが,変換器容量が増大する問題があった。本論文では,電気鉄造用アクテイブパワーラインコンディショとして動作する3レグインバータの変換器容量の低減を目的として,電源側で力率を制御可能なアクティブパワーラインコンディショナの制御法を提案した。これは有効電流を検出し目標とする電源の力率に制御するための基本波無効電流の大きさを演算することで任意の力率を有する電源電流を得るものである。本論文では,PSIMを用いた計算機シミュレーションにより提案方法の有効性を確認し,また実験によりその有効性を確認した。それらの結果から,力率0.9の正弦波の電源電流が得られることが分かった。また,変換器容量を約13%低減可能であることを示した。