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J-GLOBAL ID：200902245793829439   整理番号：08A0824243

すべり摩擦を受けた(001)銅単結晶における結晶の回転と小角粒界の形成

Lattice Rotation and Formation of Low-Angle Boundary in a (001) Copper Single Crystal Subjected to Sliding Wear

著者 (4件)： 大野誉洋 (株式会社ジェイテクト研究開発センター) ,  井野谷潤一 (大阪市立大学工学研究科機械物理系専攻) ,  兼子佳久 (大阪市立大学工学研究科機械物理系専攻) ,  橋本敏 (大阪市立大学工学研究科機械物理系専攻)
資料名： 日本金属学会誌  (Journal of the Japan Institute of Metals and Materials)
巻： 72  号： 8  ページ： 625-630 (J-STAGE)  発行年： 2008年 
JST資料番号： G0023A  ISSN： 0021-4876  CODEN： NIKGAV  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 金属が摩擦を受けると摩擦面近傍では組織が微細結晶化し,摩擦は強塑性加工(SPD)方法に適していると考えられる。本研究では,銅単結晶を用いて摩擦試験を行った。摩擦による小角粒界の発生を考察するため幾何学的必要転位(GN転位)に着目し,すべり摩擦によって形成された微視的組織の形態観察および結晶方位の調査を電子背面反射回折(EBSD)法および電子チャネリングコントラスト(ECC)法を組み合わせて調べた。摩擦面下の組織は摩擦面から近い順に等軸状の微細結晶粒組織,長軸状組織,転位セル組織の3領域に分類された。転位セル組織の領域では,単結晶との方位差(回転角)は非常に小さかった。GN転位密度は摩擦面に近づくにつれて増加した。摩擦面に平行な小角粒界の形成は,高密度に分布した転位の再配列から理解できた。

シソーラス用語： *銅 ,  単結晶 ,  塑性変形 ,  大変形 ,  *摩擦 ,  *微細構造 ,  表面構造 ,  変形組織 ,  結晶方位 ,  結晶形態 ,  結晶粒微細化 ,  結晶粒度 ,  *小傾角粒界 ,  滑り摩擦 ,  回転 ,  転位【結晶】 ,  転位密度 ,  再構成 ,  回転角 ,  電子回折 ,  後方散乱 ,  電子チャネリング ,  構造解析 ,  方位分布関数 ,  深さ分布 ,  *SPD【塑性】
準シソーラス用語： 微細組織 ,  結晶回転 ,  幾何学的必要転位 ,  EBSD ,  電子チャネリングパターン

分類 (1件)： 変態組織,加工組織  (WB01030N)

引用文献 (17件)：

• 1) D. A. Rigney, M. G. S. Naylor, R. Divakar and L. K. Ives: Mater. Sci. Eng. 81(1986) 409-425.
• 2) D. A. Hughes, D. B. Dawson, J. S. Korellis and L. I. Weingarten: J. Mater. Eng. Perform. 3(1994) 459-475.
• 3) P. Heilmann, W. A. T. Clark and D. A. Rigney: Acta Metall. 31(1983) 1293-1305.
• 4) J. Q. Su, T. W. Nelson and C. J. Sterling: Scr. Mater. 52(2005) 135-140.
• 5) Y. S. Sato, S. H. C. Park, A. Matsunaga, A. Honda and H. Kokawa: J. Mater. Sci. 40(2005) 637-642.

タイトルに関連する用語 (5件)： すべり摩擦 ,  銅 ,  単結晶 ,  結晶 ,  小角粒界