抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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マイナーアクチノイド(MA)の核変換システムについて,核設計精度の現状を把握するとともに,核設計精度向上に対するMAを用いた臨界実験の効果を定量的に議論することを目的に,高速炉(FR)と加速器駆動未臨界システム(ADS)について,JENDL-3.3及びその共分散データに基づく解析検討を実施した。核変換システムの核設計精度については,核データ精度が未だ不十分だと考えられるMAを大量に含む場合でも,目標精度に近い値を与えることがわかった。例えば,MAを燃料重金属中に60%以上含むADSの実効増倍率の核データ起因誤差は1.3%と算出され,MAを燃料重金属中に5%しか含まないFRの場合の1.1%と大差の無い結果となった。この原因を考察するために,他の核データライブラリを用いた場合の実効増倍率をJENDL-3.3による値と比べたところ,最大で2.9%の相違があることがわかり,JENDL-3.3の共分散で求めた核データ起因誤差を大きく超える相違が認められた。従って,JENDL-3.3の共分散データを用いると,核設計精度を一部,過小評価している可能性があることがわかった。次に,MAを用いた臨界実験の効果については,J-PARC第II期計画で建設が検討されている核変換物理実験施設(TEF-P)での実験を想定し,核データ起因誤差が縮小できるかどうかを検討した。その結果,上記のようにJENDL-3.3の共分散は,核データ起因誤差を過小評価する傾向があるにもかかわらず,TEF-PでMA燃料を用い,様々な実験を行うことで,核データ起因誤差が減少することが定量的に確認された。また,冷却材ボイド反応度やドップラー反応度に対するMA核種の核データに起因する誤差を改善するためには,kgオーダーのMAを用いてスペクトル場および組成を模擬することが重要であることがわかった。(著者抄録)