抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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CO被覆白金電極上で水分子の動的挙動をレーザ誘起温度ジャンプ法で検討した。界面の加熱によって電気二重層中の配向水分子がランダム化して,電極電位が変化するので,電位変化の観測により水分子の配向動力学を調べることができる。電位は基板の冷却で緩和し,この挙動はCOフリー表面と類似であるが,負ジャンプの幅がCO被覆表面で30倍以上大きかった。この大きな差は界面での電場及び水-白金と水-COの相互作用の差によるもので,水はCO上でより柔軟である。高レーザ出力では密度がスレショルドを超え,負電位ジャンプは正方向への70μsという僅かにゆっくりした不可逆的電位シフトに従う。後に続くこの正のシフトは熱的に活性化したCOに起因する。CO脱着後の水の吸着と電気二重層の再構成は正のシフトに対応している。電場及び水和カチオン数の増加により初期電位が低くなるとともに,再構成速度は遅くなる。強烈な場と水素結合が長範囲で水の構造に影響を与え,水層の集合的運動を高めている。