文献

J-GLOBAL ID：200902285955034330   整理番号：09A0180792

岐阜県飛騨市神岡町佐古における断層露頭と跡津川断層東部の最新活動

The latest event at the eastern part of the Atotsugawa fault, inferred from the outcrops at Sako, Hida City, central Japan

著者 (2件)： 道家涼介 (富山大 大学院理工学教育部) ,  竹内章 (富山大 大学院理工学研究部)
資料名： 第四紀研究  (Quaternary Research)
巻： 48  号： 1  ページ： 11-17  発行年： 2009年02月01日 
JST資料番号： G0071A  ISSN： 0418-2642  CODEN： DAYKA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 跡津川断層は,富山・岐阜県境に位置するNE-SW走向,長さ約64kmの右横ずれ活断層である。跡津川断層の最新活動は1858(安政5)年の飛越地震とされているが,その際,断層東部が破壊したかどうかは見解が分かれていた。本研究では,跡津川断層東部にあたる岐阜県飛騨市神岡町佐古において,未報告の断層露頭を発見した。断層により切断されている砂礫層の放射性炭素同位体年代測定値は100±30yrsBP,140±30yrsBPであった。このことから,少なくともこの地点では飛越地震の際に,断層変位が生じたといえる。加えて,既往のトレンチ調査等の結果と合わせて考えると,最新活動時に跡津川断層全体が破壊した可能性が高い。(著者抄録)

シソーラス用語： 岐阜県 ,  活断層 ,  *歴史地震 ,  *断層 ,  放射性炭素法年代測定 ,  *跡津川断層 ,  断層活動履歴
準シソーラス用語： 1858年飛越地震

分類 (2件)： 地質構造・テクトニクス  (DE04030Y) ,  第四紀  (DE02070C)

引用文献 (22件)：

• 跡津川断層トレンチ発掘調査団・岡田篤正・竹内 章・佃 為成・池田安隆・渡辺満久・平野信一・升本真二・竹花康夫・奥村晃史・神嶋利夫・小林武彦・安藤雅孝(1989)岐阜県宮川村野首における跡津川断層のトレンチ発掘調査.地学雑誌,98,440-463.
• 粟田泰夫・佃 栄吉(1993)最近1万年における跡津川断層の活動.日本地震学会講演予稿集,1993(2),199.
• 磯 望・山川克己・米沢 宏・松原敏子(1980)岐阜県高原川流域における土石流による岩屑供給と沖積錐の成長速度.地理学評論,53,699-720.
• 片川秀基・穴田文浩・吉田 進・伊藤 孝(2002)跡津川断層東端付近の最新活動時期について.第四紀研究,41,73-83.
• 活断層研究会編(1991)新編日本の活断層—分布図と資料—.437 p,東京大学出版会.

タイトルに関連する用語 (4件)： 岐阜 ,  断層露頭 ,  跡津川断層 ,  活動