抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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準二次元有機導体θ-(BEDT-TTF)
2RbZn(SCN)
4 [ BEDT-TTF = bis(ethylenedithio)tetrathiafulvalene ]及び,α-(BEDT-TTF)
2I
3における水平ストライプ電荷秩序の光誘導溶解を理論的に研究した。時間-依存Schrodinger方程式を数値的に解くことによって,拡張Peierls-Hubbardモデルで,Hartree-Fock近似内の異方性三角格子上で光誘導力学を研究した。電荷秩序の溶解は,α-(BEDT-TTF)
2I
3,より多くのエネルギーをθ-(BEDT-TTF)
2RbZn(SCN)
4で必要とする。これは,θ-(BEDT-TTF)
2RbZn(SCN)
4のより大きい安定化エネルギーの結果である。電荷秩序状態の局所光励起のあと,光誘導性ドメインの成長は,異方性を示した。θ-(BEDT-TTF)
2RbZn(SCN)
4で,ドメインは水平ストライプに対して垂直方向に,ほとんど拡大しない。これは,ホールの豊富なストライプの全ての分子が1方向に回転するからでありそして,ホールの少ないストライプの分子が他の方向に回転するからである。彼らは,水平結合転送積分を変調させ,ストライプ毎に電荷秩序を安定させる。α-(BEDT-TTF)
2I
3で,格子歪が局所的に電荷秩序を安定させ,このため格子歪は局所光励起によって簡単に弱められる。光誘導ドメインは,真に面で広がる。これらの結果は,フェムト秒反射スペクトロスコピーによる最近の観察と一致している。(翻訳著者抄録)