抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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飛び火による延焼に関しては経験式やモデルはあるが適用範囲などの問題があるので,飛び火による建物間の延焼を合理的に予測可能である新たな確率論的モデルを開発し,酒田市大火のモンテカルロ・延焼シミュレーションを行ってモデルの妥当性を考察した。このモデルでは,1)飛び火発生確率,2)火の粉の発生量,3)火の粉の飛来確率,4)周辺住民による火の粉の消火確率を考慮して開発した。1)では,燃焼している建物から放出される1つの火の粉によって風下側の建物へ延焼する確率を考慮し,その後に燃焼領域から発生する複数の火の粉の影響下での延焼確率を考慮した。2)では,燃焼建物からの火の粉の発生個数は燃焼建物の発熱速度の累積値に比例するものと仮定した。3)では,燃焼建物から放出された火の粉が他の建物に飛来する確率は燃焼建物からの風向に関係するので2次元座標軸を考慮して飛来確率をあらわした。4)では,火の粉が飛来した建物付近にいた住民が一定の確率で消火されると仮定した。次に,酒田市大火のモンテカルロ・延焼シミュレーションを実施し(試行回数500回),1)延焼火災の様子と飛び火発生確率の空間分布,2)火災前線の移動の様子,3)飛び火の発生数と延焼速度を考察した。これらの結果として,このモデルは当該市街地の飛び火の発生数,火災前線の通過時間は定数を調整した場合に当時の調査結果と概ね一致する結果を得ることができた。