抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2007年7月16日に上中越沖で発生した地震(マグニチュード6.8,震源の深さ17km)による円柱灯籠と常夜灯の変位を,震央の東~南側の陸域海岸沿い約70km長・約15km幅の範囲で調べた。円柱灯籠と常夜灯の転倒は震度6強~5弱の地域に限られる。円柱灯籠の回転または並進は認められない。88基の円柱灯篭の転倒方向から,3地区に分けられる。震源断層近くの柏崎地区では北西-南東方向,出雲崎地区では北東方向,上越地区では北東-南西方向が卓越する。転倒方向と地震記録から算出した水平変位を比較すると,円柱灯籠は地震動を鋭敏に反映していることが明らかである。震源断層に対する転倒方向の分布から推定される地震動の変位型は,逆断層形地震によって生じる理論的地震動で理解できる。