抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
ナノオプティクス関連分野は,近接場光学を基盤とする,ナノ領域の光計測,光加工,光信号制御など,非常に幅広い研究領域をカバーしている。近接場光が回折限界を超えた分解能を到達できることだけではなく,ナノ領域における,物質系との融合によって発現する伝播光にはない性質や,局所的な近接場光相互作用とその制御性に注目することで,新たな光科学とこれから派生する多様な光のナノテクノロジーが創出されてきている。ここでは,おもに応用物理学会の講演から2011年の関係分野の進展について振り返る。ナノ構造体における近接場光やプラズモンの発生,計測センシング技術などへの応用が,理論と実験ともに引き続きさかんに研究されている。さらに,物質の電子状態やフォノンまで考慮し,物質と強く結合する近接場光を使いこなす,新規な物質加工やシグナル輸送などのナノフォトニックデバイスの機能性に関する基礎的な研究が着実に進展している。(著者抄録)