抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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檮原町は高知県北西の内陸部,愛媛県境に位置する。棚田は全国の水田面積の約8%を占めるといわれ,その保全のあり方は極めて重要な農村計画学的課題である。本地域は,棚田オーナー制を機軸とした都市農村交流による棚田保全活動のパイオニアとして21年間に亘り活発な取組を展開してきた。その活動が全国棚田(千枚田)連絡協議会の設立,および全国棚田(千枚田)サミット開催の契機となり,その後の棚田百選の選定や棚田学会の設立へと結びつく。同時にこのような動きが,国民の棚田への関心を高め,棚田保全の世論を高めるという大きな効果をもたらした。また,全国各地で棚田オーナー制を立ち上げる際の組織づくりのお手本となることで,多大な貢献を果たしてきた。以上から,本地区は,農村計画の「先進モデル」として極めて高い評価に相当すると判断できる。