抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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岡山県の布賀鉱山では,ホウ酸塩鉱物である武田石,その武田石を初生鉱物とする変成鉱物のシベリア石,パラシベリア石などを産出する。多形関係にあるシベリア石とパラシベリア石の合成自体は報告されているが,布賀鉱山での生成条件を検討するために,武田石からのこれら鉱物の熱水合成を試みた。300°C,1000kscの温度圧力条件下,7日間の熱水合成でシベリア石とパラシベリア石とが形成されたが,合成期間を14日間とした場合にはシベリア石のみが形成された。これらの合成実験に加えて行ったその他の条件下でのシベリア石とパラシベリア石の粉末混合物の合成実験の結果,シベリア石の安定温度圧力条件の上限は,350°C~400°C,1500ksc,パラシベリア石のそれは400°C~450°C,500kscであると推定された。当該条件を越えるとシベリア石は島崎石に変化すると考えられる。