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J-GLOBAL ID：201402217355860354   整理番号：14A0616707

これからを見据えた情報通信 情報通信における理論とシミュレーション

著者 (3件)： 中野敬介 (新潟大 工) ,  宮北和之 (新潟大 情報基盤セ) ,  田村裕 (中央大 理工)
資料名： シミュレーション  (Journal of the Japan Society for Simulation Technology)
巻： 33  号： 1  ページ： 4-8  発行年： 2014年03月15日 
JST資料番号： L0458A  ISSN： 0285-9947  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 移動通信システムの性能評価では試作が難しい場合にコンピュータシミュレーションが用いられ,端末の移動の数理モデルが検討されてきた。本論文では,1)初期位置の決定,2)乱数による移動方向,直進時間,及び速度の計算,3)次の進路変更時の位置の決定,4)2)へ戻るという手順でセルラ方式における利用者の移動を模擬したモデル化方法を解説した。また,プローブカーシステムによるビッグデータを利用することで利用者の移動特性を詳細に把握し,移動通信システムの高度化に寄与できる可能性を指摘した。同様に無線LAN(Local Area Network)では固定的に設置されたアクセスポイントを経由した利用が中心であるが,端末同士が直接無線通信を行うマルチホップ無線ネットワークも利用できる。特に,モバイルアドホックネットワークの性能評価では端末が移動しながら通信するシミュレーションを必要とし,移動モデルにはランダムウェイポイントモデルが利用されている。一方,大規模災害などで通信インフラが機能しない場合に備えて移動と情報伝送を繰り返すエピデミック伝送も検討されており,遅延耐性ネットワークにおいて移動端末間で情報を受け渡し,対象領域内に情報を滞留させるInformation floatingについて述べた。

シソーラス用語： *移動通信 ,  *性能評価 ,  計算機シミュレーション ,  数学モデル ,  自動車 ,  無線LAN ,  端局 ,  通信網 ,  無線伝送 ,  アドホックネットワーク ,  携帯端末 ,  インフラストラクチャー ,  災害対策 ,  計算機網 ,  *情報蓄積 ,  *ビッグデータ ,  マルチホップネットワーク ,  モバイルアドホックネットワーク ,  遅延耐性ネットワーク ,  無線ネットワーク ,  モバイルデバイス ,  計算機利用 ,  利用
準シソーラス用語： アクセスポイント ,  エピデミック伝送 ,  プローブカー ,  モバイル端末 ,  数理モデル

分類 (3件)： 移動通信  (ND08030H) ,  計算機システム開発  (JD02010R) ,  その他の情報処理  (JE15050M)

引用文献 (17件)：

• W. C. Y. Lee, Mobile Communications Engineering: Theory and Applications, McGraw-Hill, Oct. 1997.
• C. E. Perkins, Ad Hoc Networking, Addison-Wesley, Dec. 2000.
• K. Fall, "A Delay-tolerant Network Architecture for Challenged Internets", Intel Research Technical Report, IRB-TR-03-003, Feb. 2003.
• 秋丸春夫,川島幸之助,情報通信トラヒック-基礎と応用,電気通信協会, Oct.2000.
• 長束澄也,仙石正和,山口芳雄, 阿部武雄, "移動通信系におけるチャネル割当法とトラヒック特性の評価", 電子情報通信学会論文誌 B, Vol. J71-B, No. 10, pp.1167-1170, Oct. 1988.

タイトルに関連する用語 (3件)： 情報通信 ,  理論 ,  シミュレーション