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J-GLOBAL ID：201402242427924977   整理番号：14A0896745

設計用入力地震動の数が構造物の耐震強度に及ぼす影響の確率的評価

STOCHASTIC ESTIMATION FOR THE EFFECT OF NUMBER OF DESIGN INPUT MOTIONS ON SEISMIC PERFORMANCE OF STRUCTURES

著者 (2件)： 宮本崇 (山梨大学 工学部土木環境工学科) ,  本田利器 (東京大学大学院 新領域創成科学研究科)
資料名： 土木学会論文集 A1(構造・地震工学)(Web)  (Journal of Japan Society of Civil Engineers, Ser. A1 (Structural Engineering & Earthquake Engineering) (Web))
巻： 70  号： 4  ページ： I.981-I.990 (J-STAGE)  発行年： 2014年 
JST資料番号： U0201A  ISSN： 2185-4653  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本稿は,複数の入力地震動を性能照査に用いた際に,波形の数に応じてどの程度の耐震強度が構造物に保証されるかを確率的に評価する手法について検討を行った. 提案手法では,入力地震動の集合が有する情報エントロピーと構造物の耐震強度の関係に着目した.入力地震動の数nが増えても情報エントロピーが低い値にとどまる確率,すなわち,入力地震動の集合が有する多様性が低いままである確率が0へと収束する際の収束速度をSanovの定理によって評価し,この評価式を構造物に保証される耐震強度の確率的な評価に利用することを提案した.数値シミュレーションからは,入力地震動の集合が有する多様性や構造物に保証される耐震強度が小さな値をとる確率は,入力地震動の数nと共に指数的に減少していることが確認され,提案手法による評価式はこの収束速度を近似することができた.(著者抄録)

シソーラス用語： *地震動 ,  耐震設計 ,  設計基準 ,  耐震性 ,  *エントロピー ,  情報 ,  *動的解析 ,  非線形系 ,  シミュレーション ,  数値解析 ,  構造物 ,  強度 ,  定理 ,  速度 ,  収束 ,  確率 ,  モンテカルロ法 ,  統計力学 ,  モンテカルロシミュレーション ,  収束速度 ,  数値シミュレーション ,  *入力地震動 ,  *非線形動的解析 ,  *設計地震動
準シソーラス用語： Sanovの定理 ,  *情報エントロピー ,  情報統計力学 ,  *設計用地震動 ,  耐震強度

分類 (1件)： 土圧,土の動的性質,地盤の応力と変形  (RA03060A)

引用文献 (11件)：

• 藤田航平,市村強,堀宗朗:都市の高分解能な地震被害想定の高速化のための基礎的研究,土木学会論文集 A1, Vol.69,No.4,pp.I_703-I_713,2013
• 土木学会地震工学委員会:地震動研究の進展を取り入れた土木構造物の設計地震動の設定法ガイドライン (案), 土木学会,2009
• 日本道路協会:道路橋示方書・同解説 V 耐震設計編, 2002
• Haselton, C.B., A.S.Whittaker, A.Hortacsu, J.W.Baker, J.Bray and D.N.Grant: Selecting and scaling earthquake ground motions for performing response-history analyses, Proceedings of 15th World Conference on Earthquake Engineering, 2012
• 田中浩平,高田毅士:既往観測波形インベントリーを用いた地震動予測のための波形選定手法の提案,日本建築学会構造系論文集,第74巻第646号,pp.2219-2225,2009

タイトルに関連する用語 (7件)： 設計 ,  入力地震動 ,  数 ,  構造物 ,  耐震 ,  確率 ,  評価