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J-GLOBAL ID：201402250919645375   整理番号：14A0844180

最低気温がシュッコンカスミソウ‘アルタイル’の形態異常花序発生および切り花形質に及ぼす影響

Effect of Minimum Air Temperature on Occurrence of Abnormal Inflorescence and Cut Flower Quality in Gypsophila paniculata ‘Altair’

著者 (6件)： 山口訓史 (岡山大学大学院環境生命科学研究科) ,  後藤丹十郎 (岡山大学大学院環境生命科学研究科) ,  小日置佳世子 (岡山大学大学院環境生命科学研究科) ,  大谷翔子 (岡山大学大学院環境生命科学研究科) ,  田中義行 (岡山大学大学院環境生命科学研究科) ,  吉田裕一 (岡山大学大学院環境生命科学研究科)
資料名： 園芸学研究  (Horticultural Research (Japan))
巻： 13  号： 2  ページ： 161-167 (J-STAGE)  発行年： 2014年 
JST資料番号： L4829A  ISSN： 1347-2658  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 最低気温がシュッコンカスミソウ‘アルタイル’の形態異常花序発生および切り花形質に及ぼす影響を調査した.形態異常花序を異常の特徴と程度に基づき3つのタイプ(1:茎が短いもの,2:2本の茎が癒着,3:ひどく湾曲し変形したもの)に分類した.形態異常花序の発生は初冬から早春にかけて増加した.軽度なタイプ1とタイプ2による形態異常は,開花時期に関係なくほぼ一定の割合で発生が認められたのに対して,切り花の外観を大きく損なうタイプ3は3月開花の個体で大幅に増加した.最低気温(7°C, 11°C, 15°C)が形態異常発生に及ぼす影響を調査したところ,タイプ3は最低気温が低いほど発生率が高かった.一方,切り花長,切り花重は最低気温が高いほど劣ることが明らかになり,形態異常花序発生を抑制したうえで,十分なボリュームの切り花を得るためには11°Cの加温が有効であると考えられた.栽培期間中の低温への積算遭遇時間とタイプ3の発生割合の関係を分析したところ,発蕾から開花までの積算低温遭遇時間と形態異常花序発生の間に相関は認められず,摘心から発蕾までの積算低温遭遇時間と形態異常花序発生との間には有意な相関が認められたことから,摘心から発蕾の期間における9°C以下の低温遭遇が重度の形態異常花序(タイプ3)の発生に関与することが示唆された.(著者抄録)

シソーラス用語： 季節的変動 ,  積算 ,  時間 ,  気温 ,  *最低気温 ,  *ナデシコ科 ,  *奇形 ,  品質 ,  花序 ,  切花品質 ,  夜温 ,  *Gypsophila paniculata
準シソーラス用語： *シュッコンカスミソウ ,  季節変動 ,  *形態異常 ,  積算低温遭遇時間

分類 (1件)： 花き・花木  (FC03044O)

引用文献 (13件)：

• Cohat, J. 1993. Gladiolus. p. 297-320. In: A. De Hertogh and M. Le Nard (eds.). The physiology of flower bulbs. Elsevier Science Publishers, Amsterdam.
• Delucia, E. H. 1986. Effect of low root temperature on net photosynthesis, stomatal conductance and carbohydrate concentration in Engelmann spruce (Picea engelmannii Parry ex Engelm.) seedlings. Tree Physiol. 2: 143-154.
• 後藤丹十郎・小日置佳世子・大谷翔子・谷 一道・宮内勝久.2011.シュッコンカスミソウの形態異常花序の発生要因について.園学研.10 (別2) : 540.
• 肥田和夫・村田治重・長池泰弘.1971.カーネーションの首曲りに関する研究.園学要旨.昭46春: 284-285.
• 黒柳直彦・國武利浩・坂井康弘.2003.ヒマワリの4月出し栽培における奇形花発生と低温遭遇.福岡農総試研報.22: 85-89.

タイトルに関連する用語 (7件)： 最低気温 ,  シュッコンカスミソウ ,  タイル ,  形態異常 ,  花序 ,  切り花 ,  形質