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J-GLOBAL ID：201502211576598646   整理番号：15A1370519

等温滴定型カロリメトリーを用いた生体分子間相互作用解析

著者 (2件)： 北奥喜仁 (近畿大 農) ,  大沼貴之 (近畿大 農)
資料名： 化学と生物
巻： 53  号： 12  ページ： 834-842  発行年： 2015年11月20日 
JST資料番号： G0527A  ISSN： 0453-073X  CODEN： KASEAA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 生体分子間の相互作用解析法として等温滴定型カロリメトリー(Isothermal Titration Calorimetry;ITC)が古くから用いられている。近年,検出感度の向上と測定サンプルの微量化を達成した測定装置が市販されるようになったことから,今後その利用頻度はさらに高くなっていくものと思われる。ITC測定は,一度の測定で相互作用の熱力学的パラメータのフルセットを得ることができるという点において,表面プラズモン共鳴法やその他の分光学的方法による相互作用解析系とは一線を画している。本稿では筆者らが行った糖質加水分解酵素-基質間相互作用解析の例を中心に,ITC測定の原理と一般的な使用法に加えて,酵素の基質結合メカニズムに迫るより詳細な解析法について述べる。(著者抄録)

シソーラス用語： *熱量測定 ,  *生体高分子 ,  *分子間相互作用 ,  アミラーゼ ,  熱力学的性質 ,  グリコシド結合ヒドロラーゼ ,  グリコシルトランスフェラーゼ ,  少糖類
準シソーラス用語： オリゴ糖 ,  生体分子 ,  *等温滴定熱量測定 ,  糖加水分解酵素 ,  糖質分解酵素 ,  糖転移酵素 ,  熱力学的パラメータ

分類 (2件)： 分子間相互作用  (BH07020P) ,  熱量測定,熱量計  (AD06030G)

引用文献 (30件)：

• 1) T. Wiseman, S. Williston, J. F. Brandts & L. N. Lin: <i>Anal. Biochem.</i>, <b>179</b>, 131 (1989).
• 2) W. B. Turnbull & A. H. Daranas: <i>J. Am. Chem. Soc.</i>, <b>125</b>, 14859 (2003).
• 3) T. Taira, Y. Mahoe, N. Kawamoto, S. Onaga, H. Iwasaki, T. Ohnuma & T. Fukamizo: <i>Glycobiology</i>, <b>21</b>, 644 (2011).
• 4) T. Ohnuma, M. Sørlie, T. Fukuda, N. Kawamoto, T. Taira & T. Fukamizo: <i>FEBS J.</i>, <b>278</b>, 3991 (2011).
• 5) T. Ohnuma, N. Umemoto, T. Nagata, S. Shinya, T. Numata, T. Taira & T. Fukamizo: <i>Biochim. Biophys. Acta</i>, <b>1844</b>, 793 (2014).

タイトルに関連する用語 (5件)： 滴定 ,  カロリメトリー ,  生体 ,  分子間相互作用 ,  解析