抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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一見,地球科学は原子力工学を代表とする実学からやや遠い印象もあるが,ウラン資源探査,原子力施設の耐震安全性,放射性物質の環境モニタリングなどといった原子力エネルギーの利用にも少なからず貢献してきた。しかしながら,2011年東北地方太平洋沖地震(M9.0)は,数百年から千年を超える時間間隔で発生する巨大地震・津波といったこれまでの原子力安全では想定していなかった自然現象のリスクを再認識させた。特に,原子力施設の耐震安全性と放射性廃棄物の処分の2つの問題については,メディアなどを通じて国民的関心を呼んでおり,その解決に向けた早急な取り組みが求められている。地質学,地球物理学,地球化学などの地球科学の分野における最先端の理論と技術を活用して進めている地層処分および耐震安全の2つの研究開発の現状を2回にわたって紹介する。(著者抄録)