抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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原子力プラントや石油精製プラントなどでは,様々な手順書が用いられていが,手順書の不備を原因とするトラブルも多く発生している。本論文では,まずプラント操作における手順書の役割,手順書の様式と記述情報の種類,記述情報と操作者のスキルとの関係について述べた。次に,手順書を構成している情報の種類を分類して手順書の典型的な様式を提案した。そして,著者らがこれまで原子力関係や石油操作者の操作パフォーマンスへの影響の実験的評価精製関係のプラントで発生している手順書の不備を原因とするトラブルの問題点のうち,「手順書に必要な事項が記載されていなかった」に該当する情報を当てはめて,トラブル原因と欠落情報の種類を整理した。その結果,備考欄に記載されている情報の欠落によるトラブルが多く発生していることがわかった。そこで,さらに備考欄に記載されている情報の種類を分類,整理した。また,手順書を使用する操作者のスキルと備考欄の情報の関係を整理した。その結果から,初級者と中級者以上で備考欄の情報の必要性が異なると考えられるとした。 これらの考察を踏まえて,操作後の目安となる情報が初級者に必要かどうかを実験で検証した。その結果,備考欄の全ての情報が記載されている方がトラブル発生率や操作ステップの抜け率が減少することを明らかにした。その一方で,全ての情報の記載は,操作時間を長くし,操作の理解度にはあまり寄与しない結果ともなった。これらの結果を総合して,初級操作者に対しては,操作する機器に重要である情報を備考欄に記載する必要があると結論づけた。