抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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我々は,日本医療研究開発機構(AMED)の未来医療を実現する医療機器・システム研究開発事業「高磁場コイルシステムの研究開発」で,10T級(9.4T)のREBCOコイルを用いたヒト全身用MRIの実現を目指して3年間研究開発を実施してきた。その中で,全身用9.4T-MRI装置のためのREBCOコイルシステムを,「工業製品として成り立たせる」ことを前提・眼目として,REBCOコイルシステムの設計・製造・運転の各ステージにおける開発課題を明確にし,これらを一つ一つ克服していくための方策を,精密な数値解析と検証実験により,産学が一体となって確立・検証してきた。MRI用に限らず,REBCOコイルは,すでに基礎・基盤技術の確立のための研究をしている段階から,実際の応用実現を可能とする技術開発,そして,それらに基づいて工業製品として設計・製造するための技術開発のステージに引き上げていかなければならない段階に至ったと考える。本プロジェクト終了に当たり,今後の研究開発の道筋について考察した内容を報告する。(著者抄録)