抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究は生体インピーダンス測定技術を応用して,クローナル生長で形成されたラメット群の地下茎接続性を非破壊計測で判定する技術の開発を目指す。本稿では幹内での交流伝導特性の把握と,地下茎で接続された幹間,非接続の幹間および幹と地面間の交流伝導特性の把握を行い,ラメット識別(地下茎接続判別)に有用な情報抽出を目的とした。ラズベリーの品種であるインディアンサマーを供試樹として,土嚢栽培と圃場栽培で交流伝導特性を計測した結果,土嚢栽培では周波数が高くなるにつれ,ECは指数的に低下することが分かった。また,土中の根系にも充分に電気が流れることが示された。また,圃場栽培での交流伝導特性の計測から,地下茎で接続された幹間では交流伝導があるものの,そのレベルは土嚢栽培に比べ約1/100程度であった。それらの結果から,ラメット識別には,ECおよび位相差が有用であることが示された。(著者抄録)