抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿では,地域資源としてケアが再構成する住宅地として,兵庫県労働者住宅協同組合(以下,兵庫住宅生協)により開発された北須磨団地の経緯を取り上げる。住民の高齢化が進行することで,コミュニティの担い手が不足し,新規あるいは既存ストックへの住宅投資が望めないような既成住宅では,ケアの導入はコミュニティの活性化や空間ストックに新たな投資を呼び込む契機となり得る。当該団地では,1967年に第一次入居が開始されて以降,保育センター,的障害者通所授産施設・身体障害者療養施設,身体障害者通所授産施設,福祉センター,知的障害者小規模作業所,特別養護老人ホーム・障害者支援施設,小規模多機能型居宅が介護施設,知的障碍者のグループホームが順次開設されてきた。当該団地では,自治会がある一方で組合員として住民を取りこむ住宅生協が施設経営者として開発後の団地に関与し続けたことで,単なる居住の場からケアのある住宅地へと再構成されたといえる。