抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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Moving Particle Semi-implicit(MPS)法は流体力学などの分野で利用される粒子法の一種である。計算対象となる物体や流体などの連続体は仮想粒子に分割され,各粒子は近傍の粒子と相互に作用しあう。相互作用の対象となる近傍粒子の探索は,MPS法の演算の主要なボトルネックとなっている。本研究報告では,宇宙航空研究開発機構の内製MPSコードに存在する最大値探索と近傍粒子探索をOpenACCを用いてGPUへの移植と最適化を行った。それぞれ,大小2種類のデータセットと4種類のGPU(NVIDIA K20c,GTX1080,P100(PCIe),P100(NVlink))で評価する。最大値探索では5種類の最適化を行い,追加するOpenACCのディレクティブによって最大で3.5倍の性能差が出た。近傍粒子探索では3種類の最適化を実装し,マルチスレッドのFortran実装に対し,小さなデータセットでは29.0倍,大きなデータセットでは74.5倍の高速化を達成した。また,データセットとGPUの特徴,カーネルの計算負荷の関係についても議論する。(著者抄録)