近年,対話システムの構築に必要なタスクとして対話状態推定(Dialogue State Tracking;DST)の研究が盛んにおこなわれている。DSTでは発話文そのものと過去の発話履歴を統合して発話の意図を推定する。このとき,話している話題などの関連情報を用いなければ推定が難しい場合があり,人間が行っているように知識を用いた推論が重要となる。そこで本研究では,Web上の関係知識データベースであるWikidataを知識として使用し,ラベル伝搬法によって話題の中心となっている単語の推論を行う。この推論結果を対話状態推定の素性として利用することで,対話状態推定の精度が向上するかを確認した。(著者抄録)