抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,マイクロ波リモートセンシングで偏波合成開口レーダ(PolSAR)による観測が実現されている。PolSARは地表面からの散乱電力に加えてターゲットにおける偏波の散乱情報が取得できる。そのため,画像が明瞭でない領域においてもターゲットの物理構造を把握することができる。偏波解析手法の中で特に注目されている手法として,ターゲットにおける散乱を表面散乱,二回反射散乱,体積散乱の三つの基本散乱成分を用いて評価する三成分モデル分解法がある。しかし,この手法にはPolSARデータの独立の観測量に対して未知パラメータの数の方が多いという課題が存在する。そのため,従来の分解法では,仮定を用いて解析を行っており,これまでに様々な仮定を用いた分解法が提案されている。この課題に対して筆者らはマルチベースライン・データセットを用いることにより従来の仮定を必要としない分解法について提案し,検討を進めている。本稿ではマルチベースライン分解法における解が不定となる問題に対して,未知パラメータに拘束条件を用いた場合に解の組み合わせが制限可能となることを示す。(著者抄録)