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J-GLOBAL ID：201802230774995562   整理番号：18A0827617

スギ成木および実生におけるアーバスキュラー菌根菌の感染率の季節変化

Seasonal Changes in the Colonization Rates of Arbuscular Mycorrhizal Fungi in the Roots of Mature Trees and Seedlings of Cryptomeria japonica

著者 (3件)： 畑邦彦 (鹿児島大学農学部) ,  木本遼太郎 (鹿児島大学農学部) ,  曽根晃一 (鹿児島大学農学部)
資料名： 日本森林学会誌  (Journal of the Japanese Forest Society)
巻： 100  号： 1  ページ： 3-7(J-STAGE)  発行年： 2018年 
JST資料番号： F0858A  ISSN： 1349-8509  CODEN： NSGICL  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： スギにおけるアーバスキュラー菌根菌(以下,AM菌)の感染率の季節変化を明らかにするため,鹿児島大学農学部附属高隈演習林において,2012年1月から2013年11月にかけて毎月1回スギの成木および実生から根を採取して組織染色を行い,根内のAM菌を顕微鏡で確認した。その結果,今回調査を行った全ての月の全調査個体でAM菌の感染が確認された。感染率は成木,実生とも1月から5月までは低かったが,6月に急上昇後,8月にかけて一度低下してから再び上昇し,成木は9月と11月,実生は10月をピークに再び低下するというパターンを示した。感染率は実生より成木の方が高い傾向が見られた。また,成木,実生とも感染率の季節変化は2年間で極めて類似していた。感染率は平均気温と全体として有意な正の相関を示したが,詳しく見ると,およそ22°Cをピークにそれ以下では気温と共に感染率が上昇,それ以上では低下する傾向を示した。降水量も感染率と有意な正の相関を示したが,これは主に気温と感染率の相関を反映した間接的な関係と思われた。(著者抄録)

シソーラス用語： *森林 ,  *スギ ,  *樹木 ,  *実生 ,  *土壌菌類 ,  *感染 ,  季節的変動 ,  生物相互作用 ,  パターン分類 ,  気温 ,  降水量 ,  鹿児島県 ,  アーバスキュラー菌根菌 ,  *演習林 ,  感染率

著者キーワード (10件)： アーバスキュラー菌根 ,  スギ ,  感染率 ,  季節変化 ,  気温 ,  arbuscular mycorrhizal fungi ,  Cryptomeria japonica ,  colonization rate ,  seasonal change ,  air temperature

分類 (3件)： 森林植物学  (FF02020E) ,  土壌生物  (FB04050N) ,  異種生物間相互作用  (EE01050A)

引用文献 (16件)：

• 阿部淳一・石川真一 (1999) 海浜砂丘草本植生における菌根共生:VA菌根菌の生態.日生態誌 49: 145-150
• 秋山康紀・林 英雄 (2009) アーバスキュラー菌根共生における共生シグナルとしてのストリゴラクトン.日農薬会誌 34: 306-309
• Fujimaki R, Tateishi T, Kohzu A, Saito M, Tokuchi N (2001) Characterization of arbuscular mycorrhizal colonization of 4 plant species in a Japanese red cedar plantation. Soil Microorganisms (土と微生物) 55: 121-128
• 磯部勝孝・坪木良雄 (1999) インゲンマメ栽培におけるアーバスキュラー菌根菌の利用に関する研究-接種菌種間でのインゲンマメの生育の違い-.日作紀 68: 112-117
• 磯部勝孝・村上 学・立石 亮・野村和成・井上弘明・坪木良雄 (2002) アーバスキュラー菌根菌の感染がインゲンマメの根の形態に及ぼす影響.日作紀 71: 91-95

タイトルに関連する用語 (6件)： スギ ,  成木 ,  実生 ,  アーバスキュラー菌根菌 ,  感染率 ,  季節変化