抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
多くのオペレーティングシステムでは,メモリ領域での不正なコード実行を防止する機構を実現している。しかし,Return Oriented Programming攻撃に代表されるコード再利用攻撃は,この仕組みを回避して攻撃コードを実行することができる。そこで,本稿では,この攻撃を防止するために,スタック領域へのガードページの挿入により,関数の戻りアドレス書き換えを防止する手法を提案する。提案手法は,ガードページを関数のローカル変数と戻りアドレスの間に配置する。スタックオーバフローにより,ガードページへのアクセスが起きると,プロセッサ例外が発生しプロセスが終了する。このため,スタックオーバフローによる戻りアドレスの書き換えを防止し,コード再利用攻撃を防止することができる。提案手法を実現する方式として,x86-64アーキテクチャ上のLinuxで動作するプログラムを対象とする方式を示す。また,改変を加えたGCCコンパイラでプログラムのソースコードをコンパイルして提案手法を適用し,評価した結果を報告する。(著者抄録)