抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2015年2月に植栽された764本のスギについて,2015年3月から10月にかけて2-3か月ごとに,ノウサギによるスギ植栽木の被害状況を調査した。植栽の約1か月後には加害が始まり,0.7%にあたる5本の植栽木で被害が見られた。総被害率は時間の経過とともに直線的に増加し,植栽から8か月後の10月には19.0%に達した。被害木の10.3%は,繰り返し加害されていた。被害の91.4%は切断被害で,切断+剥皮の複合被害は6.1%,剥皮被害は2.5%であった。また,切断被害の大部分は側枝に発生した。10月までに植栽木のうち6本が枯死し,1本が衰弱した。枯死木と衰弱木のうち4本では,主軸や側枝の切断が確認された。被害木のうち4本は,周囲の植栽木より樹高成長が劣っていたが,そのうち2本では,先端部近くの主軸が切断されていた。林縁から10m以内の場所や植栽地に開設された作業道上に植栽された植栽木の被害率は,林縁から10m以上離れた場所や作業道以外の場所に植栽された植栽木の被害率より低かった。(著者抄録)