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J-GLOBAL ID:201902217508259481   整理番号:19A2850723

飛騨山脈北部,唐松沢雪渓の氷厚と流動

Ice thickness and flow of the Karamatsuzawa perennial snow patch in the northern Japanese Alps
著者 (5件):
資料名:
巻: 81  号:ページ: 283-295  発行年: 2019年11月15日 
JST資料番号: G0017A  ISSN: 0373-1006  CODEN: SPYOA  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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本研究では,飛騨山脈北部,後立山連峰東面に位置する唐松沢雪渓において,地中レーダー探査による氷厚測定,GNSS測量による流動測定を実施し,唐松沢雪渓が現存氷河である可能性を検討した.現地調査の結果,平均氷厚25m(最大氷厚約35m),長さ約1.1kmの氷体と,融雪末期にあたる2018年9月23日~10月22日の29日間で最大傾斜方向へ約250mmの氷体の流動が確認された.流動測定を実施した融雪末期は,積雪荷重が1年で最も小さいため,流動速度も1年で最小になる時期であると考えられている.このことから,唐松沢雪渓は現存氷河であると考えられる.また,氷河の内部変形をグレンの流動則から推定したところ,融雪末期における唐松沢雪渓の流動には,底面すべりの寄与がある可能性が示唆された.(著者抄録)
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分類 (1件):
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雪氷学 
引用文献 (39件):
  • 上田 豊(2014):雪渓.新版雪氷辞典,日本雪氷学会編,東京,古今書院,100-101.
  • 朝日克彦(2016):空中写真判読による中部山岳の越年性雪渓の分布と動態.国土地理協会学術研究助成報告集 第2集,国土地理協会公益事業担当編,国土地理協会公益事業担当,239pp.
  • Benn, D. I. and Evans, D. J. A. (2010): Glaciers and Glaciations, 2nd ed. London, Arnold, 734 pp.
  • Barnes, P., Tabor, D. and Walker, J. C. F. (1971): The friction and creep of polycrystalline ice. Proceedings of the Royal Society A, 324 (1557), 127-155.
  • Bindschadler, R. (1983): The importance of pressurized subglacial water in separation and sliding at the glacier bed. J. Glaciol., 29 (101), 3-19.
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