抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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海洋掘削計画は,歴史的には月に人間を送るアポロ計画と時を同じくして海底下6kmのモホ不連続面を貫いてマントルに到達するという1961年のモホール計画によって開始されている。それ以来50年以上経過しており,モホール計画の後の1968年に始まった深海掘削計画(DSDP)の立ち上げからちょうど50年である。DSDPの開始から2018年までの科学的海洋掘削による海洋地殻への掘削孔の編集は,100mより深い38孔のみが海洋地殻で掘削されており,全回収海洋地殻物質はコアの2%以下となっている。しかしながら,この試料の相対的な不足にもかかわらず,科学的海洋掘削は,短い地質学的時間スケール(<2億年)にわたって地球表面のほぼ70%をカバーするための必須で利用できない観測を提供した:これらは海洋地殻構造のより良い知識と中央海嶺拡大中心の軸帯で起きている成長過程を含んでいる。海洋における科学掘削によって惑星深部を調査することは,あらゆる分野における最も成功した長期の国際的な科学的協力である。M2Mモホール計画は,急速に拡大する中央海嶺において初めて上部マントルのかんらん岩を採取する。これは,地球深部探査船「ちきゅう」による掘削により達成され,急速に拡大する海洋地殻を通して約500mのマントルリソスフェアに達する。(翻訳著者抄録)