抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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生活習慣病は,生活習慣が発症原因に深く関与する疾患の総称であり,癌などの三大死因の発症リスクを高める危険性がある.特に食事は,人間活動に必須であり日常的に行われるが,高カロリー・栄養バランスの悪い食事は生活習慣病につながる可能性が高い.健康な食生活を目指すために,主にモバイルデバイスに食事内容を記録する手法が利用されるが,栄養素の計算・記録負荷が大きく,また利用者がつねに能動的に記録を行う必要があり,継続利用には利用者個人の動機に依存する傾向がある.本研究では,これまでの食事内容の記録手法に「グループでのゲーム要素」および「食事内容に対する他者の評価」を加えることで,グループ全体での低負荷での食事の行動変容を促進する新たな記録手法,HealthyStadiumを提案する.HealthyStadiumはグループ内において食事画像の共有および,その健康度合いで対戦するソーシャルメディアである.健康度合いの評価は,1人1票の投票形式で行われ投票数の多い方が勝利となる.本アプリケーションを用いて,大学生10人を対象に28日間にわたる評価実験を実施した.既存の記録アプリケーションと比較して,HealthyStadiumでは食事の記録回数が20%上昇し,記録負担が低減した.さらに,行動変容ステージモデルの評価指数の1つである自己効力感を増加させる効果を確認できた.(著者抄録)