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J-GLOBAL ID：201902241959042996   整理番号：19A0350282

付着藻類の窒素安定同位体比による窒素起源の推定

著者 (6件)： 山崎由理 (東京農大 地域環境科学) ,  宗岡寿美 (帯広畜産大) ,  東信行 (弘前大) ,  中西厚 (北開水工コンサルタント) ,  木村賢人 (帯広畜産大) ,  辻修 (帯広畜産大)
資料名： 農業農村工学会誌  (Water, Land and Environmental Engineering)
巻： 87  号： 2  ページ： 101-104  発行年： 2019年02月01日 
JST資料番号： F0454A  ISSN： 1882-2770  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 河川水中の窒素起源の推定を目的に,北海道東部の森林流域(2地点),畑作流域(1地点),畑・酪混合流域(2地点)および酪農流域(3地点)において,河川水中のイオン組成および付着藻類の窒素安定同位体比(δ¹⁵N)を比較検証した。調査期間は2015年7月および9月であり,10項目の溶存イオンおよび付着藻類のδ¹⁵Nを分析した。トリリニアダイアグラムにおいて,畑作流域はNO₃^-およびSO₄^2-が優勢なイオン組成に変化しており,人為的影響が強いことが示唆された。このとき,畑作流域および畑・酪混合流域のδ¹⁵Nは2.1~5.4‰で化学肥料由来の窒素成分が河川に流出していた。一方,酪農流域のδ¹⁵Nは9.6‰と他流域と比較して高く,家畜排せつ物由来の窒素成分であると推定された。(著者抄録)

シソーラス用語： 水生植物 ,  藻類 ,  同位体存在比 ,  *窒素 ,  河川水 ,  森林 ,  畑地 ,  酪農 ,  イオン組成 ,  溶存成分 ,  化学肥料 ,  家畜糞尿 ,  *窒素安定同位体比 ,  *付着藻類 ,  植物 ,  隠花植物
準シソーラス用語： *窒素起源

分類 (1件)： 都市問題,都市防災  (RD01030O)

引用文献 (11件)：

• 米山忠克:土壌-植物系における炭素,窒素,酸素,水素,イオウの安定同位体自然存在比:変異,意味,利用,日本土壌肥料学雑誌 58(2),pp.252~268(1987)
• 永田 俊,宮島利宏:流域環境評価と安定同位体,水循環から生態系まで,京都大学学術出版会,476p.(2008)
• 細野高啓~林 殷田,アルバレス・ケリー,森村 茂,曾 祥勇,森 康二,田原康博,松永 緑,ホセイン・シャハダット,嶋田 純:地下水硝酸汚染研究における最新のトレンドと今後の方向性,熊本地域の事例を通して,地下水学会誌 57(4),pp.439~465(2015)
• Kohl, D.H., Shearer, G.B. and Commoner, B. : Fertilizer nitrogen: Contribution to nitrate in surface water in a Corn Belt watershed, Science 174, pp.1331~1334 (1971)
• Heaton, T.H.E. : Isotopic studies of nitrogen pollution in the hydrosphere and atmosphere: A review, Chemical Geology (Isotopic Geoscience Section) 59, pp.87~102 (1986)

タイトルに関連する用語 (5件)： 付着藻類 ,  窒素安定同位体比 ,  窒素 ,  起源 ,  推定