抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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素粒子の標準模型を越えた時間反転対称性の破れは素粒子物理学の最も大きい問題の1つである。弱い相互作用によって起こるパリティの破れは複合核で大きく増幅される。時間反転対称性の破れ効果もこれら核においてこの機構により増幅できると理論的に予言されている。これから,時間反転対称性の破れは増幅した感度で探索できると示唆される。著者らは標準模型を越えた時間反転対称性の破れをJ-PARCの複合核を使って探索する実験を計画している。時間反転対称性の破れの増幅を評価するため,(n,γ)反応の角分布を,J-PARCのゲルマニウムγ線検出装置を用いて,時間反転対称性の破れ探索が可能な候補核である~
139Laを用いて測定した。p波共鳴からのγ線の明瞭な角度依存性を見いだした。結果は,~
139Laの中性子吸収反応における時間反転対称性の破れの増幅率が約10
6倍であることを示す。(翻訳著者抄録)