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J-GLOBAL ID：201902265456899202   整理番号：19A0845272

マダラ陸奥湾産卵群の分布と回遊

Distribution and migration of the Pacific cod, Gadus macrocephalus, Mutsu Bay local spawning population

著者 (7件)： 三浦太智 (青森県産技セ 水産総合研) ,  三浦太智 (岩手大 大学院連合農学研究科) ,  吉田雅範 (青森県産技セ 水産総合研) ,  山田嘉暢 (青森県下北地域県民局) ,  野呂恭成 (青森県産技セ 水産総合研) ,  伊藤欣吾 (青森県産技セ 水産総合研) ,  東信行 (岩手大 大学院連合農学研究科)
資料名： 水産増殖  (Aquaculture Science)
巻： 67  号： 1  ページ： 19-24  発行年： 2019年03月20日 
JST資料番号： Y0285A  ISSN： 0371-4217  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 青森県陸奥湾は,冬期に成熟したマダラが来遊する産卵場となっている。青森県陸奥湾において1979-2017年に底建網により漁獲された放卵,放精後のマダラ親魚3,246個体の全長を直ちに測定し,ディスクタグによる標識放流を行った。このうち398個体が再捕され,再捕海域は陸奥湾が310個体(77.9%)と最も多く,北海道太平洋周辺海域が57個体(14.3%),北海道日本海周辺が17個体(4.3%)であった。再捕は12-3月の冬期に多かった。太平洋,日本海での再捕は,II期(1989-1992年)とV期(2014-2017年)に多く,III期(1993-1997年),IV期(2008-2013年)に少なく,陸奥湾におけるマダラの漁獲動向と連動していた。このことから,マダラ陸奥湾産卵群は陸奥湾への強い回帰性を持ち,産卵期以外の分布域は資源状態の影響を受けて拡大,縮小すると考えられた。(著者抄録)

シソーラス用語： *マダラ ,  *生息場所 ,  *回遊 ,  放流 ,  漁場 ,  漁獲量 ,  陸奥湾 ,  *産卵場 ,  標識放流
準シソーラス用語： *Gadus macrocephalus

分類 (3件)： 魚類  (FH02020K) ,  漁場・漁況  (FH03020R) ,  個体群生態学  (EE03030S)

引用文献 (25件)：

• 青森県 (2012) 青森県資源管理指針, 青森県, 3-4.
• 青森県 (2018) 青森県海面漁業に関する調査結果書, 青森県, 1-71.
• 藤沢千秋・夏目雅史 (1995) 木古内湾のマダラ成魚の移動回遊. 北海道立水産試験場研究報告, 47, 25-31. [Fujisawa, C. and M. Natsume (1995) Migration of adult Pacific cod, Gadus macrocephalus, from Kikonai bay, southern Hokkaido, Japan. Sci. Rep. Hokkaido Fish. Exp. Stn., 47, 25-31 (in Japanese with English abstract).]
• 福田慎作・横山勝幸・早川 豊・中西広義 (1985) 青森県陸奥湾口部におけるマダラ成魚の標識放流について. 栽培漁業技術開発研究, 14, 71-77.
• 伊藤正木・安井 港・津久井文夫・多部田修 (1999) 標識放流結果から推定した遠州灘におけるトラフグ成魚の移動・回遊. 日水誌, 65, 175-181. 【Ito, M., M. Yasui, F. Tsukui and O. Tabeta (1999) Migration of adult ocellate puffer Takifugu rubripes in Eshu Nada, central Japan, estimated from tagging experiments. Nippon Suisan Gakkaishi, 65, 175-181 (in Japanese with English abstract).]

タイトルに関連する用語 (5件)： マダラ ,  陸奥湾 ,  産卵 ,  分布 ,  回遊