文献

J-GLOBAL ID：202002266006247067   整理番号：20A1992721

高炉スラグ微粉末を用いたセメントペーストの炭酸化による気体の拡散性状の変化と相組成および空隙構造との関係

著者 (4件)： 須田裕哉 (琉球大 工) ,  安藤大晃 (琉球大 工) ,  立原知実 (琉球大 工) ,  富山潤 (琉球大 工)
資料名： コンクリート工学年次論文集(CD-ROM)  (Proceedings of the Japan Concrete Institute (CD-ROM))
巻： 42  ページ： ROMBUNNO.1020  発行年： 2020年07月15日 
JST資料番号： Y0507B  ISSN： 2424-0281  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究は,高炉スラグ微粉末を用いたセメント硬化体の物質移動性状に対し,炭酸化による変質挙動が及ぼす影響について評価を行うため,炭酸化後の供試体の空隙構造および相組成に着目し検討した。炭酸化によって,普通ポルトランドセメントを用いた硬化体では,炭酸化前と比較して気体の拡散係数は低下し,高炉スラグ微粉末を用いた硬化体の拡散係数は増加した。炭酸化による相組成および微細構造変化を評価した結果,C-S-Hの炭酸化が進行し,Ca/Si比が1.0以下になることで大きな構造変化が生じた。この構造変化に起因した空隙の粗大化がセメント硬化体の気体の拡散性状に影響を及ぼしていることが示唆された。(著者抄録)

シソーラス用語： *微粉体 ,  硬化物 ,  *拡散係数 ,  炭酸化 ,  細孔構造 ,  相組成 ,  ポルトランドセメント ,  水和物 ,  セメントペースト ,  *高炉スラグ微粉末 ,  セメント硬化体 ,  普通ポルトランドセメント ,  ケイ酸カルシウム水和物
準シソーラス用語： 空隙構造 ,  C-S-H

分類 (2件)： その他の石材  (YC05070M) ,  モルタル,コンクリート  (RA06042H)

引用文献 (13件)：

• 中村暢,濱幸雄,谷口円:乾燥によるモルタル直径40~2000nmの細孔量変化と温度時間席の関係,日本建築学会構造系論文集,Vol.80,No.713,pp.981-989,2015.6
• 須田裕哉,長嶺剛,富山潤:自然環境下におけるセメント硬化体の変質と酸素および塩化物イオンの拡散性状に関する研究,コンクリート工学年次論文集,Vol.41,No.1,pp.593-598,2019.7
• 白川敏夫,島添洋治,九谷和秀:高炉スラグ微粉末を用いたモルタルの炭酸化と気体拡散性状,コンクリート工学年次論文集,Vol.32,pp.641-646,2010.7
• 水野博貴,伊代田岳史:炭酸化した高炉セメント硬化体の空隙構造変化が水分浸透性に与える影響,コンクリート工学年次論文集,Vol.41,No.1,pp.665-670,2019.7
• Dutzer, V. et al.: The link between gas diffusion and carbonation in hardened cement pastes, Cement and Concrete Research, Vol.123, pages 105795, Sept. 2019

タイトルに関連する用語 (7件)： 高炉スラグ微粉末 ,  セメントペースト ,  炭酸化 ,  気体 ,  拡散性 ,  相組成 ,  空隙構造