抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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宇宙線は地球に連続的に衝突し,大気と反応する。それらの反応の過程で,
14Cのような宇宙線生成核種を含む多くの種類の二次粒子が生成される。最近,年輪の
14C濃度の高精度および高分解能(1~2年)データが蓄積されている。蓄積された年間
14Cデータから,いくつかのタイプの
14Cの急速な増加が検出された。1つのタイプは,
14Cの年間増加,すなわち775のCE,993/994のCE,および3371のBC事象である。もう1つのタイプは急速な
14Cの増加であり,その増加は数年から約10年,すなわち5480BCと660BC事象で起きた。このような
14Cの増加は,地球への宇宙線フラックスが短時間スケール内で異常に増加する場合にのみ発生する。これらの
14C増加事象のいくつかの可能な起源が,銀河γ線事象(例えば,超新星とγ線バースト),極端な太陽陽子事象,惑星間磁場の急速な減少などが示唆されてきた。本研究では,検出した宇宙線増加事象とそれらの可能な起源をレビューした。また,
14C濃度の急速な変化を用いた研究を紹介した。(翻訳著者抄録)