抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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非負値行列因子分解(Nonnegative Matrix Factorization:NMF)は,与えられた非負値行列を二つの非負値因子行列に分解する処理である.最近,大規模非負値行列に対するNMFを高速化するためのアプローチとして,非負値行列にランダム行列を掛けて次元を削減してからNMFを実行するランダム化NMFが提案された.ランダム化NMFは元のNMFとは異なる制約付き最適化問題に定式化されるため,それに適したアルゴリズムの開発が必要である.しかし,従来のアルゴリズムには最適化問題の制約条件が満たされないという重大な欠点がある.そのため実行可能解が得られる保証がない.また,アルゴリズムの収束性に関する議論も行われていない.本報告では,これらの欠点を解消するために最適化問題にわずかな修正を加え,修正された最適化問題を解くための,階層的交互最小二乗法に基づくアルゴリズムを提案する.また,提案アルゴリズムの大域収束性を証明する.(著者抄録)