抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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約50年前に迎えた高度経済成長期に日本の法面の多くは建設され,現在は劣化・風化して崩壊する可能性が高まっている.崩壊を防ぐために法面の変状を検出する点検の重要性が高まっている.しかし,現在の法面点検は近接目視を主としたものであり,点検者次第で結果に違いが生じ,一様な結果を得られないことが課題となっている.本研究では法面の変状を定量的に求めるため,移動計測車両による計測(Mobile Mapping System,MMS)で得られる3次元座標を持つ点群データを利用した.そして2時期の点群データを用いてその間の変状を求められると考えられる差分解析手法という手法を用いた.本研究ではクリープ現象の恐れのある法面を対象にまず本手法の3つの基礎検証(MMSの点群取得の精度,MMSで取得された点群の変状識別精度,差分解析手法の変状抽出精度)について述べる.その後,本手法を用い,対象法面のアンカー施工前後の点群で2時期間の変状がどのように表れるか検証し,その変状の様子からMMS,差分解析手法に対しての評価・考察を行なった.(著者抄録)