抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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サイバーセキュリティの脅威は年々増加するとともに,巧妙化が進んでいる.このような状況下において,CTI(Cyber Threat Intelligence)の収集と最新の脅威情報への追従がより重要となっている.特にSTIX(Structured Threat Information eXpression)のような構造化されたCTIは,FW・IDSルールの更新や攻撃傾向の分析など,セキュリティ運用を自動化できるため有用である.一方で,CTIの多くは自然言語の形で記述されており,ドメイン知識も必要であることから,手作業での分析および構造化には多くのコストを要する.そこで本稿では,CTIを自動的に構造化し,STIXへと変換する手法を提案する.提案手法は,CTIの文脈における固有表現を抽出するとともに,固有表現とIOC間の関係を抽出することにより,STIXへの変換を図る.本稿では,提案手法の設計と実装を述べるとともに,実際のCTIに対し提案手法を適用し,F値0.78の精度で固有表現を抽出可能なことと最大正解率81.6%で固有表現とIOC間の関係を抽出可能なことを示す.加えて,提案手法の処理時間が実業務の範囲内であることを示す.(著者抄録)