抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿では,1)社会科学の「役割」をまとめて,2)筆者自身の経験に基づいて「質的研究」と「量的研究」のアプローチについて論じ,3)事例研究として筆者の共同研究による今後の展望について述べる。社会科学の役割は社会課題を治療する医療行為を行うことである。この段階は次のように分類でき,すなわち社会構造における課題の性質を明らかにして仮説を立てる基礎研究,その分野で立てた仮説の普遍性について検討して対策について吟味する臨床研究,そして策定した対策の有効性を時系列または大規模集団において証明するための疫学研究である。また質的および量的研究は異なる領域の専門知識を必要とする。質的研究は新しい仮説を構築する場合には良く,一方量的研究は数値に基づく仮説の普遍性を実証する場合に優れている。筆者は共通の問題に関して異なる研究方法を持っている研究者と連携することにより非常に意義のある経験をすることができた。学際的研究の重要性と必要性は増している。異なる研究方法で共通の問題に取り組む機会を提供することが重要である。(翻訳著者抄録)