文献
J-GLOBAL ID:202102285093564896   整理番号:21A2224539

インド,Newaniaカーボナタイトの硫黄,炭素および酸素同位体組成:マントル源特性に対する意味

Sulfur, carbon and oxygen isotopic compositions of Newania carbonatites of India: implications for the mantle source characteristics
著者 (3件):
資料名:
巻: 116  号:ページ: 121-128(J-STAGE)  発行年: 2021年 
JST資料番号: G0150B  ISSN: 1345-6296  CODEN: JMPSCA  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
本研究は,インドの中原生代Newania複合岩体からのカーボナタイトの硫黄同位体組成を,CおよびO安定同位体比と共に初めて報告する。これらのカーボナタイト試料(n=7)のδ<sup>34</sup>S<sub>V-CDT</sub>(-1.4から2‰)とΔ<sup>33</sup>S(-0.001から-0.13‰)値は地球マントルのS同位体組成と重なる。さらに,これらのカーボナタイトのδ<sup>13</sup>C<sub>V-PDB</sub>とδ<sup>18</sup>O<sub>V-SMOW</sub>値も,地球マントルと重なる組成を示す。熱水流体(<250°C)に比べて高い結晶化温度(~600°C)に加え,カーボナタイトのこれらのマントル状安定同位体組成に基づいて,著者らは,これらのカーボナタイト中の硫化鉱物がマグマ条件下で形成されたと提言する。これらのカーボナタイトのδ<sup>34</sup>S,δ<sup>13</sup>C-δ<sup>18</sup>O,<sup>87</sup>Sr/<sup>86</sup>Sr値のマントルのような特徴は,地殻汚染の可能性を除外する。これらのカーボナタイト中のマグネサイトと硫化物相(磁硫鉄鉱)の共存は,硫化物相が還元条件下でカーボナタイトマグマの結晶化の初期過程で形成されたことを示唆する。これらの試料のδ<sup>34</sup>S値の全般的にわずかな変動は,更にマグマの酸化還元条件の変化によるいかなる同位体分別をも除外し,Newaniaカーボナタイト複合岩体の起源となる融体の同位体組成を反映している。Newaniaと他の世界各地の複合岩体からのカーボナタイトのδ<sup>34</sup>Sをまとめると,400Maより古いカーボナタイトの同位体組成のわずかな変動性を示し,地球のアセノスフェアマントル組成と広範囲で重なる。これは,400Maより若いカーボナタイトで観察されたδ<sup>34</sup>Sの大きな変動と対照的である。このような観察は,400Ma前に定置したカーボナタイトマグマの全体的に低い酸化状態を示唆する可能性がある。(翻訳著者抄録)
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (1件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
岩石成因論 
引用文献 (25件):
  • Ackerman, L., Magna, T., Rapprich, V., Upadhyay, D., et al (2017) Contrasting petrogenesis of spatially related carbonatites from Samalpatti and Sevattur, Tamil Nadu, India. Lithos, 284, 257-275.
  • Banerjee, A. and Chakrabarti, R. (2019) A geochemical and Nd, Sr and stable Ca isotopic study of carbonatites and associated silicate rocks from the ~ 65 Ma old Ambadongar carbonatite complex and the Phenai Mata igneous complex, Gujarat, India: Implications for crustal contamination, carbonate recycling, hydrothermal alteration and source-mantle mineralogy. Lithos, 326, 572-585.
  • Banerjee, A., Chakrabarti, R. and Simonetti, A. (2021) Temporal evolution of δ44/40Ca and 87Sr/86Sr of carbonatites: implications for crustal recycling through time. Geochimica et Cosmochimica Acta, 307, 168-191.
  • Bell, K., Zaitsev, A.N., Spratt, J., Fröjdö, S. and Rukhlov, A.S. (2015) Elemental, lead and sulfur isotopic compositions of galena from Kola carbonatites, Russia-implications for melt and mantle evolution. Mineralogical Magazine, 79, 219-241.
  • Bolhar, R., Whitehouse, M.J., Milani, L., Magalhães, N., et al (2020) Atmospheric S and lithospheric Pb in sulphides from the 2.06 Ga Phalaborwa phoscorite-carbonatite Complex, South Africa. Earth and Planetary Science Letters, 530,115939.
もっと見る

前のページに戻る