抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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中部日本の三波川帯の渋川地域は,日本の歴史的なヒスイ輝石産地の一つである。産地の岩石学的・鉱物学的特徴は35年以上前に簡単に報告されたが,ヒスイ輝石を含む露頭が消失して以来,それ以上の研究は行われていない。最近,渋川地域の三波川結晶片岩に囲まれた超塩基性岩体のメンバーであるホストダナイト転石中の細脈内でヒスイ輝石が発見された。細脈は主に透輝石,OH含有グロッシュラー,ヒスイ輝石,緑泥石,パーガス閃石,蛇紋石で構成されている。恐らくホストダナイトのメンバーである残留かんらん石とスピネルは,細脈ではほとんど産出しない。ヒスイ輝石粒子のサイズは1-50μm未満で,アメーバ状のグロッシュラー粒子を含む斑状の集合体として産出する。ヒスイ輝石粒子のNa
2OとAl
2O
3の含有量はそれぞれ14.7-15.4wt%と24.3-25.5wt%で,ヒスイ輝石成分[(Na-Fe
3+)×100]は91-98%である。(翻訳著者抄録)