抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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固定小数点は,深層学習において,重みや中間層の数値を整数として扱う技術である.一般に深層学習のモデルでは,それぞれの重みを32bitの浮動小数点として保持しているため,重みを8bitの整数として保存することによって,モデルの大きさをおよそ4分の1に削減することができる.さらに,メモリ使用量を削減することができるほか,可能であれば計算機支援によって推論を高速化することができる.一方で,固定小数点では,重みや中間層の数値のダイナミックレンジが狭くなることによって,モデルの精度が低下する.そのため,TensorRTやTensorFlow Liteなどの推論フレームワークでは,量子化を行う時に,入力データと中間層の数値の分布を考慮することによって,量子化による精度の低下を抑えるためのキャリブレーションという機能が提供されている.この論文ではTensorRTを利用して,超解像を行う学習済みモデルを量子化した後,速度と精度を計測し,両者のトレードオフについて確認する.また,キャリブレーションの効果について,ポストトレーニング量子化と量子化認識トレーニングの精度の比較を行う.結果として,量子化認識トレーニングが精度の保持に有効であることを確認する.(著者抄録)