抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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分布の南限にあたる日本,鹿児島県,伊佐市,尾口町におけるPrimula tosaensis Yatabe var.tosaensisの個体群を,個体の総数,サイズ組成,および花の異質性に関して調査した。個体群は93個体から成り,その分布域は非常に限定されていた。個体のサイズ組成は単形であり,最大葉長が約3cmにピークがあるものと,葉長クラスが1cm未満の比較的少数の個体があった。開花は葉身長で約2.5cmのサイズで始まった。さらに,葉身長と花の数の間に有意なモデルを見出し,花の数は葉のサイズから推定できた。56の開花個体のうち,34は長型花であり,22は短型花であり,異なる型のタイプ間の交差受粉が可能であった。しかし,比較的少数の非開花小個体は,種子伝播による新しい個体の連続的動員が無い可能性を示唆する。(翻訳著者抄録)