文献
J-GLOBAL ID:202202284830487662   整理番号:22A0065085

CLTを鉄骨造の耐震要素として用いたハイブリッド構造の接合部における支圧力の伝達に関する検討

STUDY ON COMPRESSIVE STRESS TRANSFER IN JOINTS OF STEEL FRAME HYBRID STRUCTURE WITH CLT INFILL SHEAR WALLS
著者 (2件):
資料名:
巻: 86  号: 788  ページ: 1440-1451(J-STAGE)  発行年: 2021年 
JST資料番号: U2476A  ISSN: 1881-8153  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
本論文では,静的弾塑性解析と実験結果の研究を通して,CLT支圧領域とせん断接合部の応力伝達性能の定量的検証を示し,以下の結果を得た。 ・水平力を加えた剛体によって頂部と底部で拘束されたCLTパネルの応力状態モデルを想定することにより,CLTの支圧領域幅と水平剛性に対する理論計算式を開発した。(式No.1~No.8) ・実験結果における鉛直変形分布から求めた接合部領域中の支圧領域は,弾性限界と極限状態では,理論計算結果のそれぞれ70%と81%であり,CLT幅の24%と28%であった。 ・CLT支圧領域の支圧剛性はその圧縮ヤング係数に比例する傾向があるので,支圧剛性が一般的にヤング係数の1/290であるとする剛性計算式を提案した。(式NO.13) ・上記の支圧剛性計算式を用いて実施した静的弾塑性解析の結果は実験結果と良く一致した。 ・解析モデルのCLT支圧ばねの変形についてさらに検討すると,鋼梁の曲率により垂直変形の分布に曲率が生じることが明らかになった。さらに,仮定した線形分布と比較して,支圧領域幅が平均で約80%に減少することが分かった。 ・理論的計算値から支圧領域幅の低減係数を算定する式は,CLTの回転剛性と鋼梁の曲げ剛性の比率と,支圧領域幅の関係についての静的弾塑性解析を用いたパラメトリックスタディから導かれた。(式No.23およびNo.24) ・上記の知見に基づいて,弾性限界および極限状態におけるCLTの支圧耐力式(式No.25~No.33)を開発し,式を用いて計算した結果が実験結果と良く一致することを確認した。(翻訳著者抄録)
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (1件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
その他の構造材料による構造 
引用文献 (8件):
  • 1) Bezabeh, M. Tesfamariam, S. and Stiemer, S.: Equivalent viscous damping for steel moment-resisting frames with cross-laminated timber infill walls, Journal of Structural Engineering, ASCE, DOI: 10.1061/(ASCE)ST.1943-541X.0001316. 2015
  • 2) Fukumoto, K., Kouda, M., Saito, M., Okazaki, T., Isoda, H. and Yasui, N.:A Case Study and Future Subjects of Steel Frame Hybrid Structure with CLT Infill Shear Walls, AIJ Journal of Technology and Design, Vol. 26, No.64, pp.923-928, 2020.10 (in Japanese) 福本晃治, 國府田まりな, 齋藤真美, 岡崎智仁, 五十田博, 安井昇:CLT 耐震パネルを組み込んだ鉄骨ハイブリッド構造の設計事例と抽出された課題, 日本建築学会技術報告集, 第 26 巻, 第 64 号, pp.923-928, 2020.10
  • 3) Namba, T., Kubo K., Tamori, S., Isoda H., Fukumoto K., Kouda M. and Usami T.:Study on Seismic Performance of CLT and Steel Frame Hybrid Structure (Part1, Part2), Summaries of Technical Papers of Annual Meeting, Architectural Institute of Japan, Structure III, pp.645-648, 2019.7 (in Japanese) 難波嵩之, 久保和民, 五十田博, 田守伸一郎, 福本晃治, 國府田まりな, 宇佐美徹:CLT+鉄骨ハイブリッド構造システムに関する研究(その1,その2), 日本建築学会大会学術講演梗概集, 構造III, pp.645~648, 2019.7
  • 4) Kubo K., Usuta, Y., Fukumoto K., Usami T., Miyauchi, Y., Kitamori, A., Y. and Isoda H.:Study on Seismic Performance of CLT and Steel Frame Hybrid Structure (Part3, Part4, part5), Summaries of Technical Papers of Annual Meeting, Architectural Institute of Japan, Structure III, pp.357-362, 2020.7 (in Japanese) 久保和民, 臼田雄作, 福本晃治, 宇佐美徹, 宮内靖昌, 北守顕久, 五十田博:CLT+鉄骨ハイブリッド構造システムに関する研究(その3,その4,その5), 日本建築学会大会学術講演梗概集, 構造III, pp.357~362, 2020.7
  • 5) Japan Housing and Wood Technology Center:Design and construction manual of building using CLT, 2016. 10 (in Japanese) CLT 設計施工マニュアル編集員会:2016 年版 CLT を用いた建築物の設計施工マニュアル,(公財)日本住宅・木材技術センター, 2016.10
もっと見る
タイトルに関連する用語 (5件):
タイトルに関連する用語
J-GLOBALで独自に切り出した文献タイトルの用語をもとにしたキーワードです

前のページに戻る