抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,スマートフォンの普及に伴いモバイルゲーム市場が拡大する一方で,ゲーム依存症や長時間のスマートフォン使用に起因する健康問題も増えてきている.しかし,これらの問題を未然に防ぐための効果的な介入策とその効果が明らかとなっていない.本研究では,Flying Gorillaというエンドレスランナーゲームアプリを対象として,ゲームプレイ時間を短縮する効果が期待される2つの介入戦略:(1)画面のグレースケール化と(2)ロード時間の延長(1秒,5秒,10秒)がモバイルゲームのプレイ時間及びプレイ頻度に与える影響を大規模に調査した(実験期間:約1ヶ月,実験協力者:延べ70,030人).実験の結果,グレースケール表示のゲームはカラー表示版に比べてプレイ時間が34.0%低下することを確認した.さらに,ロード時間を延長することでプレイ時間が減少し,10秒の遅延では28.7%の低下が確認された.これらの結果は,プレイ時間低減のための介入策を設計する上での有力なエビデンスとして機能し,ユーザの健康や社会性を考慮した倫理的なモバイルゲームデザインのための将来の研究に貢献することが期待される.(著者抄録)