抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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接着剤接合は自動車の製造に広く用いられているが,疲労特性の信頼性は不安定であることが指摘されている。一般に,信頼性の高い接合を確立するためには,凝集破壊率(CFR)値が高いことが求められている。接着接合継手の疲れ強さとCFRを高めるために,接着表面はレーザパターニングによって処理される。レーザパターニングは,レーザ平均パワー,レーザを照射するループの数,その他のようなレーザパラメータを変化させることにより,被着体表面を選択的に除去し,選択溝を創製できる処理である。その結果,深い溝を持つ試験片は,本研究の最高の疲労強度を示し,CFR値は少なくとも88%であった。さらに,破壊試験片上の残留接着剤の表面および断面から特徴的な破壊形態が観察され,それは疲れ亀裂成長の方向に対応している。即ち,高いCFR値を示す試験片は,疲れ亀裂成長の方法を推定するための知識を与える。そして次に,ループの数を変えて,著者らは溝の異なる深さを連続的に種々の試験片を作製している。それらの結果をループの数および亀裂長さの増加速度によって評価している。それらの結果から,疲れ強さはループ数に対応して増加するが,亀裂長さの増加には無関係である。したがって,深い溝を持つ試験片は,疲労特性とCFRの観点から,最良である。(翻訳著者抄録)