抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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深層学習に基づく物体検出には様々な手法が提案されているが,小物体の検出には精度向上の余地が多分に残されている.本稿では,深層学習に基づく物体検出の根本に立ち返り,その精度向上にはどのような処理が重要であるかの検討を行う.まず,汎用データセットのPascalVOC,COCO datasetと小物体に特化したBird,SAVMAP,VisDrone datasetの比較を行ない,小物体検出では矩形の比較指標であるIoUが非常に小さい値になってしまうことを確認した.深層学習モデルであるRetinaNet,EfficientDet,YOLOv5を用いた実験では,小物体検出には解像度やAnchor Box,CNNの層の深さ,周辺情報の利用が重要な要素であり,特にAnchor Boxが検出精度に大きな影響を及ぼしていることが示された.また,複数のモデルによる実験から,小物体検出に重要な情報はCNNの入力に近い浅い層に存在し,ネットワーク層が深くなるにつれて情報が消失してしまうことが明らかになった.物体矩形の拡大や入力解像度の向上で,周辺情報の利用と低いIoUの影響を低減させ,ネットワーク層を浅くすることによって情報消失を防止し,精度向上を達成した.(著者抄録)