抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
本稿では,多段階情報処理システムにおいてエッジノードで処理するタスクの正確性(情報処理の進捗)を向上させるためのVM移動準備法を提案する。これまでに提案されているVM移動法はVMの移動準備(移動元エッジノードから移動先エッジノードへのVMのメモリのプレコピー)のためのトラヒックのオーバヘッドを考慮していないため,リンク帯域の制限によりVMの移動準備ならびにVM移動が行えず,タスクの正確性を向上できないことがある。提案する手法は従来のVM移動法においてVM移動が多く発生するエッジノード間での移動準備を優先して行う手法である。特に,従来のVM移動法において優先して処理したいタスクを優先して処理できるように移動準備の優先度を決定する。シミュレーションモデルを用いて,提案手法の性能を確認した。単純なエッジノード配置とネットワークモデルにおいて,帯域に対するVM1台あたりの移動準備に要するトラフィック量を変化させて,正確性の総和を評価した。評価の結果,提案手法はVMを移動させない場合,VM移動準備を考慮しない場合と比較してそれぞれ約7~16%の正確性の向上が確認され,提案手法の有効性が確認できた。(著者抄録)