抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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校庭に生育する樹木,花および草本は生徒にとって最も親しみのある植物である。それらを科学教育や環境教育に使用できるならば,高い教育効果が得られる可能性がある。したがって本研究の目的は,科学教育や環境教育の教材として利用するための基礎データとして,校庭に生育する維管束植物のリストを作成することであった。本稿では,鹿児島大学教育大学附属小学校の校庭にある維管束植物のリストについて報告する。春と秋2期間の調査において,小学校の校庭で合計266種の維管束植物が確認された。これらのうち,在来種は合計155種であり,その内の91種は自生していた。帰化種は全部で36種であり,その内の27は自生状態であった。栽培種は合計74種であった。教育学部附属小学校の校庭には多くの在来種が生育していることが明らかになった。さらに校庭に植栽されている多くの樹木は日本の常緑広葉樹林を構成している在来木であった。絶滅危惧種も確認された。したがって校庭にある植物は鹿児島県の身近な植物について学べる教材として有効である。(翻訳著者抄録)