抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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鉄道の駅前空間は,商業施設等が集積する生活の拠点となることが多く,街の顔として地区の魅力を左右する重要な場所でもある。地上の鉄道駅では,駅前広場の整備が進められており,駅や駅近傍の都市空間を対象に,整備主体の垣根を超えた一体的な整備の事例が増加している。一方,地下鉄駅は一般に駅舎や駅前広場を地上に持たず,当該地区における重要性は高いものの,駅と駅近傍の空間を一体的に計画する事例は都心部に限られている。本研究は,地下鉄駅の駅まち空間の概念を提示し,地下鉄駅周辺の都市空間の利用実態を把握し,周辺の大型商業施設や街路空間と地下鉄駅との関連性を分析した。都市構造や地区の形成過程を背景として,駅周辺の人口密度や駅までの交通手段に違いがあり,それが地下鉄駅近傍の商業・交通の機能の複合性に影響を与えていた。地下鉄駅に接続する大型施設は,施設内が通り抜けとして利用され,地上への導線として重要な役割を担っていることを指摘した。また,駅周辺の道路が,送迎空間として駅前広場と類似する機能を担っていること,札幌市と福岡市では利用実態に異なる傾向があることが明らかとなった。(著者抄録)